こんにちは。虫好き女子のママをやっております、つぐみです🦋
我が家では2020年からアゲハチョウ(ナミアゲハ)を飼育しています。
我が家で主に与えているエサは、「アゲハ草」です。プランターで育てています。
今回は「アゲハ草って何?」「アゲハチョウのオススメのエサが知りたい」
という方のために、アゲハチョウ飼育にオススメの食草、
「アゲハ草」について、オススメの理由などを解説したいと思います。
幼虫がよく食べてくれて頼もしい!
多年草なので、毎年葉を茂らせていますよ!
ではさっそく、アゲハ草とは何なのかについて解説していきます。
アゲハ草とは?
アゲハ草について
名称 | ・ヘンルーダ ・ルー ・コモンルー |
別名 | ・猫よらず ・アゲハ草 |
科 | ミカン科 |
分類 | 常緑多年草 |
草丈 | 50㎝~1m程度(小低木) |
アゲハ草の正式名称はヘンルーダといい、別名としてアゲハ草と呼ばれています。
(ここではアゲハ草という名称で紹介していきます。)
別名とミカン科であることからわかるようにアゲハチョウ(幼虫)の食草(エサ)として用いることができます。
最大のポイントは「食べてくれる」ということ
アゲハ草の1番おすすめ出来るポイントは、
幼虫がアゲハ草をよく食べてくれることです。
幼虫たちの食べられる葉っぱには偏りがあるのですが、アゲハ草は食べてくれるのです。さらに詳しく説明します。
幼虫の性質「葉っぱの好みに偏かたよりがある」
アゲハチョウの幼虫は最初に食べた食草(エサとなる葉っぱ)を好み、他の食草は食べたがらないという性質があります。
例えば、ナミアゲハというアゲハチョウはユズの葉もミカンの葉も食べます。生まれた時には、どちらの葉でも食べることが出来るのです。
しかし、ユズの葉ばかり食べていた幼虫にミカンの葉を与えても食べようとしないのです。
私も実際に幼虫に別の食草をあげても食べてくれずに困ったことがあります。
※正確には別の葉も食べます。しかし他の葉を食べない性質は考慮しておいた方が良いと思います。孵化してから時間が経つほど他の葉を食べなくなる、などとも言われています。
アゲハ草はよく食べてくれる
「食草の好みがある」という性質があるアゲハチョウの幼虫ですが、アゲハ草はよく食べてくれるのです。
ユズ、ミカン、レモンの木からやってきた幼虫にアゲハ草を与えたことがありますが、みんなもりもり食べていました。
このように、別の木で見つけたアゲハチョウの幼虫も育てることが出来るのが嬉しいポイントです。
(※ミカン科の植物を食草とするアゲハチョウに限ります)
アゲハ草のおすすめポイント
実際に育てていて感じた、よく食べてくれること以外の
おすすめポイント「省スペース」「丈夫」「増やせる」についてご紹介します。
草丈が小さめ
鉢植え、地植えどちらでも50cm〜1m程度の草丈なので、他の柑橘類の苗木を育てるよりも省スペースです。
我が家ではアゲハ草をプランターで育てており、草丈が50cmくらいです。
丈夫で育てやすい
比較的害虫がつきにくいと思います。
ついていた虫について
クモ →(巣を作っていた)
ナメクジ →(ついていたが、葉は食べられていなかった。見かけたのは1度だけ。)
アゲハの幼虫 →アゲハ草側からすれば、アゲハチョウが唯一の害虫ということでしょうか。
また、特別な手入れが要らず丈夫です。土が乾いたらたっぷり水をやるだけでしっかり育っています。
アゲハ草は多年草なので、毎年新しい葉が出ます。東北地方の冬(最低気温マイナス5度前後、積雪少々)でも越冬出来ました。
上の写真は我が家のアゲハ草です。冬には葉が全て枯れて茎だけ残っていましたが、今では新しい芽が出て青々としています🌿
挿し木で増やせる
枝をカットして挿し木すると根付きます。少し時間をかければ、購入した苗から株を増やすことが可能です。
こぼれ種で増えすぎない
こぼれ種でものすごい勢いで増える植物もありますが、アゲハ草は迷惑なほど増えたりしていません。
実はできますが、こぼれ種から発芽したところはまだ確認していないくらいです。
庭がアゲハ草だらけになったりはしないので安心です。
アゲハ草の残念なポイント
匂いがややきつめ
他の柑橘類に比べて葉の匂いが、やや特徴的できつめです。
葉っぱを手で摘み取るとしばらく匂いが手から漂っています😅
しかし、虫かごに入れて蓋を閉じている時はそれほど気にはならない程度だと思います。
産卵場所に選ばれにくい可能性あり
我が家はユズの木とアゲハ草を隣に並べて育てています。
すると、アゲハチョウはなぜかユズの木にばかり卵を産みます。
アゲハ草も産卵されないわけではありませんが、もしかするとアゲハ草より他の柑橘類の方が産卵場所として好まれているのかもしれません。
「早く」「大量の」食草が欲しい場合は不向き
アゲハ草は苗木、種などで販売されている為、入手してからしばらくの間は葉っぱも少ない状態です。
急ぎで大量の食草が欲しい場合は、フリマサイトでの購入や、知り合いに分けて貰うなどを検討したほうが良いかもしれません。その際は葉っぱの種類をチェックしてから入手すると安心です。
アゲハ草も手入れをして時間をかければ増やすことは可能です。
注意点について
アゲハチョウの種類に注意
アゲハ草を含むミカン科の植物の葉を食べるアゲハチョウはナミアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハなどです。
ナミアゲハに似ている「キアゲハ」は、セリ科の植物の葉(にんじんの葉など)を食べるので、違いに注意しましょう。
農薬に注意
農薬がかかった葉をアゲハチョウの幼虫に与えると幼虫が死んでしまうおそれがあります。
アゲハ草という商品名であれば、アゲハチョウに与えることを前提に販売されているので無農薬の商品であると思います。
しかし別名(ルー、猫よらずなど)で販売されている商品を購入する場合は無農薬で栽培されていたかは詳しく確認しないと分からないので、注意が必要です。
まとめ
アゲハ草は、「幼虫がよく食べてくれて」、「手入れが簡単」で、「何年も葉を入手出来る」のでアゲハチョウの食草に大変オススメです。
アゲハチョウを成虫まで育てあげたい方、アゲハチョウの食欲に圧倒されている方は、是非一度アゲハ草を取り入れてみてはいかがでしょうか!
また、アゲハチョウの育成場所について紹介している記事もありますので、よかったらご覧ください。
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